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「アメリカの鱒釣り」(晶文社)。年に何回か、定期的に本棚からひっぱり出しては、ブローティガンの文章に触れる。しばらく前、ポートランド出身の20代のアメリカ人青年と話していたら「ブローティガンなんて知らない、聞いたこともない」と言われてしまった。当たり前か。でも何となくショック。私にとってのポートランドは、いつもしとしとと細かい雨が降っていて、空気中の湿気一粒一粒が、限界いっぱいのメランコリーをたたえている、そんな特別な場所なのに。
訳者あとがきには、ブローティガンの作品を読むなら「アメリカの鱒釣り」から、ブローティガンをひとつしか読まないというなら「アメリカの鱒釣り」を、とあって、これは正しいと思った。でも、私は「芝生の復讐」の方が好きかな?
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