カボチャ ありがとう
木葉井悦子/作
架空社 1800円

おとなになること
100万回生きたねこ
ふわふわしっぽと小さな金のくつ
カボチャ ありがとう
よあけ
よるくま
わたしとあそんで
ムッシュ・ムニエルを
ごしょうかいします

ふゆめ がっしょうだん
魔法のことば
コッコさんのともだち
100まんびきのねこ
プンク マインチャ
ゴムあたまポンたろう
月夜のオーケストラ
わたしは わたし
もじゃもじゃペーター
永い夜
燃えるようなオレンジ色のカボチャ。
太い茎と厚い葉っぱをゆさゆさ揺らしながら、
ずんずん、ずんずん歩いていきます。
途中で出会う虫や動物たちに、「カボチャが たべたーい」
と言われるたびに、カボチャは「いいよ」と言って、
体にのせてやります。
かたつむりや、てんとうむしや、うさぎや、ねずみや、
たくさんのいきものたちは、
「カボチャ いただきまーす」と言って、
大きなカボチャをむしゃむしゃたいらげ、
そして、「カボチャ、ごちそうさま」と
種だけになったカボチャのまわりを、歌いながら踊ります。

金色のカボチャの種のまわりで踊るいきものたちの
うれしそうなこと、楽しそうなこと。
これっぽちの感傷もない、
あっけらかんとした「ありがとう」のダンス。
大地への信頼と喜びと感謝にあふれた、いのちのダンス。
暖かな光とうねるようなエネルギーに包まれたダンスが
ページいっぱいに広がります。

力強い筆触と抜けるような色彩感覚。
「絵」というものが持つパワーを見せつけてくれる、この絵本。
心がちょっと弱っているとき、
必ずあなたを元気にしてくれる一冊です。