
わたしとあそんで
マリー・ホール・エッツ/文・絵
与田準一/訳
福音館書店 1000円
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私たちはこども時代のことを、ばら色のユートピアみたいに
語ろうとするけれど、本当にそうだったかな?
わけのわからない不安や孤独、そして
時々味わう小さな小さな幸せ、そんな世界のありようは、
大人になった今とあんまり変わらなかったような気もします。
こどもの好きそうな派手な色も動物もなく
白い大きなリボンをつけたおとなしそうな女の子が描かれた
シンプルな表紙のこの絵本は、もう30年以上も愛されています。
ページをめくると、お日さまの香りがただよってきそうな
まろやかな色彩、素朴な線。
女の子のまなざしは、ふわふわと舞うちちくさの種や
池のみずすましが水面に引く細い線に、やさしく注がれます。
世界のかたすみに静かに息づく小さな幸せ。
どんなにささやかでも確固とした暖かさが大切。
それは、おとなもこどもも変わらない気持ちですよね。

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