
ムッシュ・ムニエルを
ごしょうかいします
佐々木マキ
福音館書店
(品切れ)
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佐々木マキの魅力をどう伝えたらいいのかと考えていると、いつもためいきが出てしまうのです。
「奇想天外」とか「不思議」とか「おかしい」とか「変わってる」とか、そんな言葉が、あくびが出るほど退屈に思えてしまうのです。
ううむ、あえて言葉にするなら「へ」とか。「ら」とかでも、いいかもしれない。
でも、どのページにも、これ以上ないというくらいの確実さをもって「へ」とか「ら」みたいなものが存在していて、もしかしたら、それはすごく崇高なものなんじゃないか、と思う瞬間があります。けれど次の瞬間には、そんなふうに思ったことをすっかり忘れてへろへろっと笑っているのです。
「ムッシュ・ムニエル」の本は、ま行の本です。例えばこんなふうに。
ムッシュ・ムニエルは、まじゅつし。
ムッシュ・ムニエルは、じゅもんをとなえる。
ムッシュ・ムニエルは、まちをあるく。
ムッシュ・ムニエルは、まほうのパイにのる。
ムッシュ・ムニエルは、ためいきをつく。
どこを取っても、きっちりと佐々木マキ。
佐々木マキという名前を知らない小さな子どもにも、外国人にもちゃんと佐々木マキは伝わります。まちがいなく。

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