魔法のことば
柚木沙弥郎/絵
金関寿夫/訳
福音館書店 1300円

おとなになること
100万回生きたねこ
ふわふわしっぽと小さな金のくつ
カボチャ ありがとう
よあけ
よるくま
わたしとあそんで
ムッシュ・ムニエルを
ごしょうかいします

ふゆめ がっしょうだん
魔法のことば
コッコさんのともだち
100まんびきのねこ
プンク マインチャ
ゴムあたまポンたろう
月夜のオーケストラ
わたしは わたし
もじゃもじゃペーター
永い夜
この絵本を読むと、なぜだか音が聞こえてくる。
風の音、水の音、大地の音。
肉体の底をふるわせる力強い響き。
生きているものが発する生命のざわめき。
この本のもととなったエスキモーの人々に伝わる詩は
世界の始まりをうたっている。

世界の始まりには魔法のことばがあった。
このことは、神話や文学や思想哲学の領域で語られている
あれこれのことを思い出させ、
脳みそがキシキシと音をたて始める。

けれど、今はただ耳をすまそう。
この本の最後にも、こう書いてあるから。
「なぜそんなことができたのか 誰にも説明できなかった。
世界はただ、そういうふうになっていたのだ。