永い夜
ミシェル・レミュー
森絵都/訳
講談社 1800円

おとなになること
100万回生きたねこ
ふわふわしっぽと小さな金のくつ
カボチャ ありがとう
よあけ
よるくま
わたしとあそんで
ムッシュ・ムニエルを
ごしょうかいします

ふゆめ がっしょうだん
魔法のことば
コッコさんのともだち
100まんびきのねこ
プンク マインチャ
ゴムあたまポンたろう
月夜のオーケストラ
わたしは わたし
もじゃもじゃペーター
永い夜
眠れない夜。ベッドに横たわり、天井を見つめながら
思いは、闇のなかをぐるぐると駆け回ります。
連想から連想へと、果てしなくつながっていくかと思えば、
意外な方向へイメージはジャンプ。
かと思うと、突然わき上がってくる感情に押し流されて
底なしの自己嫌悪に落ちたとたん、
ひょっこりと、おかしなアイディアがひらめいてくる。
目覚めと眠りのはざまに展開する、不思議な想念の世界。
日常のできごとから、宇宙の真理までを飛躍する
ねじれた遠近法。永遠の今。
モノクロの線画のイラストと、シンプルな言葉で表現される、
そんな、夜の時間。
絵本と呼ぶのをためらわせるような分厚さと、シックな表紙。
ちょっぴりこわがりな、この気分もなくさぬまま
夜の暗さをいとおしみたい。