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夢の世界へようこそ
夢はもうひとつの生である。
誰にでも、この言葉を実感する瞬間があるものです。「夢」は、私達に生きることの神秘を教えてくれます。その神秘にせまろうと、夢を記録した人も少なくありません。けれど、夢を凝視しつづけることは、狂気との境目をたどることでもあるのです。
シュルレアリストたちも、もちろん夢に魅入られました。1923年から1960年の長い間にわたる夢の記録のタイトルは「夜なき夜、昼なき昼」。
ぼくは死んだ。
映写機の光線に照らし出された
映画館の円錐形の空気のように、
空に埃が舞っているのが見える。
目を閉じた瞬間に広がる夢の世界は、驚くほどヴィジュアル。そして多くの場合、「死」と「官能」のイメージに彩られているのです。
こんな夢を見た。
腕組をして枕元に坐っていると、
仰向に寝た女が、 静かな声でもう死にますという。
夏目漱石もまた、こんな書き出しで始まる短編「夢十夜」を書いています。小説の世界へぐいぐいと引き込む力は、やはり圧倒的。
逆に夢の持つ不思議感、不条理さ、荒唐無稽さなどを逆手にとって小説の手法としているのが、バリー・ユアグロー。まるで夢をみるような感触で楽しめるイメージの断片が集められています。
眠れない。枕の感触が変だ。開けてみると、
なかに骨がいっぱい入っている。
日常を吹き飛ばす脈絡のなさに身をゆだねて、寝ている間の人生もめいっぱい楽しめたら、いいですよね
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